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発生から4日目、死者46人 広島土砂災害

2014年8月23日 17:54
発生から4日目、死者46人 広島土砂災害

 広島市北部を襲った大規模な土砂災害は、23日で発生から3日がたった。これまでに46人の死亡が確認された。行方不明者の捜索が続く広島市安佐南区の現場から、広島テレビ・小野宏樹アナウンサーが中継。

 捜索は、23日午前7時から警察や消防、自衛隊など3300人態勢で始まった。一方、警察によると、新たに6人の死亡が確認され、亡くなった人は46人。また、行方不明の恐れのある人は41人となっている(午後2時時点)。

 23日は、山の上へ捜索用の重機を入れるため、道路を広げる作業が行われた。ボランティアセンターも設けられ、被災地が迎えた初めての週末に合わせて多くの人が駆けつけた。センターでは当面、ボランティアの受付は県内に住む人に限っているが、中には県外から駆けつけた人もいた。

 一方、土砂に飲み込まれた現場では、我が家を失った古井敦志さんと祖母の光子さんの姿があった。古井さんは実家が流され、両親と妹の行方は今もわかっていない。

 古井淳志さん「(捜索に)大きい動きがないので何とも言えないですし、(3人の発見が)待ち遠しいばかりです」

 家は跡形もない。古井さんは家があった場所を毎日訪れては、家族の持ち物などを探している。23日に見つかったのは、父親の高校の卒業アルバムだった。

 古井淳志さん「とりあえず、こういう写真が見られてほっとした。ないよりかはましなので」

 被災者や支援者らが願うのは一刻も早い行方不明者の救出。発生から4日目。懸命の捜索が続いている。