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核廃絶訴え…ノーベル平和賞に日本被団協 広島から中継

2024年10月12日 0:20
核廃絶訴え…ノーベル平和賞に日本被団協 広島から中継

今年のノーベル平和賞に日本被団協が選ばれました。広島から伝えてもらいます。

広島市の平和公園です。79年前に落とされた原子爆弾によって多くの命が奪われました。慰霊碑には34万人を超える原爆死没者が眠っています。

日本被団協の箕牧代表委員は「これまで世界に向けて核兵器廃絶、恒久平和を訴え続けてきた被爆者の思いが、今回の結果につながった」と語ります。

そして今回のノーベル平和賞受賞の決定がこれまで訴え続けてきた自分たち被爆者の思い、そしてこれからの思いをより一層強く後押ししてくれるものになるという期待を込めています。

また現在の世界情勢と照らし合わせ、パレスチナ自治区ガザ地区で血を流す子供たちの姿は79年前の広島と重なるといいます。

核によって平和が訪れることは絶対にない、これを多くの人に訴え、被爆者としても命ある限り、世界に向けて訴え続けていきたいと話しています。

──被爆者の方々はノーベル平和賞をきっかけにどんなことを期待しているのでしょうか?

被爆者の皆さんの共通の願いは核なき世界の実現です。ただ日本政府は3年前に発効した核兵器禁止条約には消極的です。

被爆者からはオブザーバー参加に留まらず、日本政府には核兵器禁止条約への署名・批准、そこまでステップアップしてほしいという思いがあります。今回のノーベル平和賞をきっかけに日本政府にはより一層、前向きに核なき世界に向けて取り組んでほしいという声が聞かれています。