大型で非常に強い台風１９号は、沖縄本島地方を暴風域に巻き込みながら北上している。沖縄・那覇市から川満アンリリポーターが中継。

　那覇市内では、時折吹き付ける風と雨の勢いが強まってきたように感じられる。那覇市の中心部では、通りを歩く人の姿もまばらになってきた。

　沖縄本島地方は１１日午前６時前、台風の暴風域に入り、南城市で午前１０時過ぎに最大瞬間風速４９．７メートルを観測した。

　沖縄県によると那覇市で２０代の男性が自宅のドアに挟まれて指を切断するなど、県内で計１３人が重軽傷を負っている。また、宜野湾市で物置の壁が飛ぶなど、家屋の被害も出始めている。県内で計３０３人が公共施設などに自主避難しているほか、午前１０時現在、県内で約１万７７００世帯が停電している。

　交通機関では那覇空港が閉鎖され、航空便がすべて欠航しているほか、沖縄本島内のバスやモノレールも朝から運休していている。また、豊見城市では、１２日に予定していた市長選挙の投開票が１週間後の１９日に延期されるなど、沖縄県内では台風１９号による市民生活への影響が広がっている。