イスラエル軍、ヒズボラ標的の地上作戦で440人を殺害 中東情勢の混乱の収束見通せず
イスラエル軍はレバノンを拠点とする親イランの民兵組織ヒズボラを標的とした地上作戦で、これまでに440人を殺害したと発表しました。
イスラエル軍が5日に公開した映像は、親イランの民兵組織ヒズボラがイスラエルを攻撃するためにつくった地下トンネル内の映像だとしていて、レバノン南部で続ける地上作戦を正当化する狙いがあるとみられます。
また、イスラエル軍報道官は5日、地上作戦でこれまでに少なくとも440人のヒズボラ戦闘員らを殺害したと発表しました。
レバノンの首都ベイルートでは、6日未明も空爆が行われました。一連の攻撃でレバノン側は、これまでに少なくとも1400人が死亡したとしていて、民間人にも多くの犠牲者が出ています。
こうした中、ヒズボラの後ろ盾であるイランがイスラエルへ行った大規模ミサイル攻撃への報復が、次の焦点になっています。
イスラエルのネタニヤフ首相は「我々は自らを守り、攻撃へ報復する権利と義務がある。きっとそうするだろう」と述べ、改めて報復する意志を示しました。
国際社会が自制を呼びかける中、中東情勢の混乱の収束は見通せません。