基地問題、壁厚いのは十二分に承知~翁長氏
沖縄県知事選から一夜明けた17日、初当選した翁長雄志氏(64)が改めて、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設に反対する決意を語った。
「責任感、使命感ですね。これから新たなスタートが始まるなという感じですね。(基地問題の)壁が厚いのは十二分に承知している。それをどのようにやるか、県民と寄り添いながらしっかりやっていきたい」-翁長氏は自宅で17日朝、就任後の抱負として、日米両政府への働きかけを強める他、仲井真知事が去年承認した辺野古の埋め立てについて、承認の取り消しや撤回を視野に入れて、工事を止める方策を検討する考えを改めて示した。また、国が現在、沖縄県に提出している埋め立て工事の一部を変更する申請について、承認しない可能性も示唆している。
翁長氏の当選で、今年1月に辺野古移設反対を掲げて稲嶺市長が再選された名護市と県が、移設反対で足並みをそろえた形となり、今後は県や市の行政と県民・市民が連携しながら、政府と対峙(たいじ)していくことになりそうだ。
翁長氏は来月10日に新しい知事に就任する。