来日中のイギリスのウィリアム王子は１日午前、宮城県石巻市を訪れ、東日本大震災当時の様子について関係者から話を聞き、犠牲者を慰霊した。

　被災地の訪問はウィリアム王子が強く希望したということで、１日午前は、地元紙「石巻日日新聞」の関連施設を訪問した。ウィリアム王子は震災当時の津波が到達した高さの跡を確認して、館内へ入った。

　「石巻日日新聞」は震災で輪転機が水没した後も手書きの壁新聞を発行し続け、被災者の貴重な情報源となった。ウィリアム王子は実際の壁新聞を見ながら、当時の報道部長から話を聞いた。

　この後、ウィリアム王子は石巻市の被災地が見渡せる高台の「日和山」にのぼり、犠牲者を慰霊した。

　ウィリアム王子は１日午後、日本を離れ、次の訪問地・中国へ向けて出発する。