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中間貯蔵施設へ 廃棄物の試験的な搬入開始

2015年3月13日 18:25
中間貯蔵施設へ 廃棄物の試験的な搬入開始

 福島第一原発事故に伴う除染で出た廃棄物を30年間保管する中間貯蔵施設を巡り、廃棄物の試験的な輸送が13日から始まった。

 国が大熊町と双葉町に造る中間貯蔵施設は、福島県内の除染で出た廃棄物を30年間保管する施設。13日から仮置き場からの試験的な輸送が始まり、施設内の一時的な保管場へ約12トンが運ばれた。今後、国は16平方キロメートルの土地に最大で東京ドーム18杯分の廃棄物を搬入する計画だが、用地確保に向けた地権者との交渉は難航するとみられている。

 大熊町の地権者「国が一方的に決めて一方的にやってること。地権者を蚊帳の外に置いて、30年後に移動するというようなことを言っても、おそらく最終処分地は見つからないだろう」

 試験的な輸送は13日から1年間行われ、国は搬入ルートの安全性などを確認するとしている。