ほとんどの核燃料が溶融か 福島第一原発
福島第一原発1号機で行われていた特殊な粒子を使った調査で、ほとんどの核燃料が解け落ちた可能性が高いことがわかった。
1号機では、先月から宇宙線のミュー粒子を利用して核燃料の位置を調べる調査が続いていた。その結果、1号機の燃料は、本来あるはずの原子炉中心部にはなく、ほとんどの核燃料が溶け落ちた可能性が高いことがわかった。
今回の調査では、圧力容器の状態はわからないとしているが、東京電力はこれまで、溶けた燃料は圧力容器を突き破って、その外側の格納容器の底にあるとの見方を示している。
東京電力は、この調査を続ける一方、今後、1号機の格納容器の中にロボットを投入して内部の状況を撮影する計画。