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アシアナ機着陸失敗 事故原因究明が本格化

2015年4月15日 17:19
アシアナ機着陸失敗 事故原因究明が本格化

 14日夜、広島空港で仁川発のアシアナ航空機が着陸に失敗し、乗客・乗員27人がケガをした事故で、本格的な原因究明が始まった。

 国交省の運輸安全委員会の事故調査官3人は15日午後1時、空港入りした。報道陣はコメントを求めることも禁じられており、詳しいことはまだわからない。事故当時の天候や、機体の着陸状況などを詳しく確認するとみられる。

 韓国の大手航空会社の事故とあって、韓国も調査団を広島空港へ派遣しており、事故機へは、日本と韓国の調査官が黄色い車両に乗り込んで向かった。

 事故機は、滑走路手前に設置されたローカライザーと呼ばれる誘導装置に接触したとみられている。装置は高さ6メートル余りで、なぜ、それほどの低空で滑走路に進入したのか原因究明が待たれる。

 そのローカライザー付近では、業務上過失傷害容疑で捜査を始めた広島県警が現場検証を行い、装置の破損状況や、左エンジンのカバーとみられる機体の一部などを確認していた。1993年の開港から初めての大きな航空事故だけに、捜査員からは「思うように進まない」との声も上がっている。乗客・乗員81人のうち27人がケガをした今回の事故。大惨事になる可能性もあっただけに、慎重に調査が進むものとみられる。

 広島空港の滑走路は依然、閉鎖されたままで、空港発着便の全ての便が欠航になっている。