立山黒部アルペンルートが全線開通 富山
富山県北アルプスの山岳観光ルート、立山黒部アルペンルートが16日、全線で今年の営業を始めた。見どころの一つ「雪の大谷」から北日本放送・庄司幸寛アナウンサーが中継。
高原道路にそそり立つ雪の壁。標高2390メートルの「雪の大谷」。今年は積雪が多く、壁の高さは一番高いところで前年に比べ4メートルほど高い19メートル。高原バスが走る道路の全長は23キロ。大雪原の中を約20台の重機が2か月かけて除雪を進めてきた。そして16日までに全ての除雪が終わり、立山黒部アルペンルートは富山県側と長野県側との全線が5か月ぶりにつながった。16日午前11時現在、気温は手元の温度計で3℃。厳しい大自然の中、熟練の作業員が作り上げた壁はまさに雪と氷の芸術だ。
16日から6月22日までこの雪の大谷を特別に散策できるとあって、国の内外から多くの観光客が訪れている。先月には富山-東京間を2時間あまりで結ぶ北陸新幹線が開業し、関係者は今シーズンの観光客100万人突破に期待を寄せている。