秋の平均気温が過去最高に 地球温暖化が背景か 気象庁
今年の秋は暖かい空気に覆われやすかった一方で寒気の影響が弱かったため、平均気温が1898年の統計開始以降、過去最高となったことが気象庁のまとめで分かりました。
気象庁がきょう発表した9月から11月の秋の天候まとめによりますと、この3か月間の平均気温は基準となる30年間の平均値と比べ0.9度高くなりました。
これは1898年に統計を始めて以降、2019年の0.81度を上回り、過去最も高い値です。
気象庁は9月は偏西風が北寄りに流れ暖かい空気が流れ込みやすく、11月は寒気の影響が弱かったため、期間を通して全国的に気温が高くなったということです。
また、秋の日本の平均気温は様々な変動を繰り返しながら上昇し、長期的にみると100年あたり1.31度の割合で上昇しているということです。
気象庁は、これらの原因について地球温暖化が背景にあるとして、1990年代以降、顕著な高温の頻度が増えていることを改めて認識してほしいとしています。