60回目の「人間将棋」山形・天童市
将棋の駒の生産量日本一の山形県天童市で25日、人が駒に扮(ふん)して動く「人間将棋」が繰り広げられた。
「人間将棋」は戦国時代に豊臣秀吉がサクラの下で余興として楽しんだという故事にならい毎年行われているもので、今年で60回目。初日の25日は、女流棋士同士による対戦で上田初美女流三段と藤田綾女流初段が対局した。
棋士が指し手を示すと甲冑(かっちゅう)や着物姿に身を包み、王将や歩兵などの駒に扮した高校生たちが長さ16.6メートル、幅13.8メートルの巨大な盤上を移動する。
好天に恵まれたこの日は、大勢の観光客らが詰めかけ、戦国時代の雰囲気を楽しんでいた。対局は26日も行われる。