診療報酬不正請求 千葉県がんセンター処分
千葉県がんセンターとセンターの医師9人が診療報酬を不正に請求していたとして、厚生労働省から処分を受けた。
千葉県がんセンターでは、2008年から去年までの間に腹腔鏡を使った手術を受けたがん患者11人が相次いで死亡して問題となっているが、問題の発覚を受けて厚生労働省などは千葉県がんセンターに対し監査を行っていた。
監査の結果、保険が適用されない腹腔鏡の手術をした際、保険が適用される開腹手術として保険料を請求するなど、9つの事例で不正に診療報酬を得ていたことが判明したという。
これを受けてがんセンターは1日に会見を開き、厚労省から、がんセンターと医師2人が「戒告」、他の医師7人が「注意」の処分を受けたことを明らかにした。
がんセンターは「再発防止を徹底する」とした上で、診療報酬については「金額を精査してから返還する」としている。