ジェネリック増やし医療費削減 厚労省提案
厚生労働省は26日の経済財政諮問会議で、価格が安いジェネリック医薬品の割合を2020年度末までに80%以上とし、医療費を1兆円以上削減するなどの対策を提案した。
初めに開発された薬と効果が同じで、価格の安いジェネリック医薬品の使用割合は、2013年は46.9%で、厚労省は2017年度末までに60%以上にするという目標を示してきた。厚労省は26日、この目標を1年前倒した上で、2020年度末までには、80%以上に引き上げ、1兆円以上の医療費を削減すると提案した。
これに対し民間委員は、80%から90%とより高い目標を提案し、患者が先発の医薬品を選ぶ場合は、ジェネリックの価格分のみを保険の対象とし、残りは全額自己負担にするなど一層の対策を求めていて、来月の「骨太の方針」の策定に向け、政府内で調整することになる。