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政府「骨太の方針」素案を諮問会議で提示

2015年6月22日 23:00

 政府は今後3年間の一般歳出額の伸びを1兆6000億円程度に抑える目安を盛り込んだ「骨太の方針」の素案を経済財政諮問会議で提示した。

 政府は、借金に頼らずに政策経費が賄えるかを示すプライマリーバランスを2020年度に黒字化するため、2018年度までの3年間の歳出額の伸びを、これまでの3年間と同じ水準の1兆6000億円程度に押さえるという目安を「骨太の方針」の素案に盛り込んだ。

 財政再建に関する中間目標設定については経済成長を優先する立場から慎重な声があがるなど政府内でも意見が分かれていた。

 また、他にも、財政再建のための具体案として、ジェネリック医薬品のシェアを2018年度から2020年度までのなるべく早い時期に80%以上に引き上げる目標を盛り込んだ他、マイナンバー制度の活用で合理化を進める方針を掲げている。

 安倍首相は、経済財政諮問会議の後、財政再建について、「歳出全般にわたり、安倍内閣のこれまでの取り組みを強化し、聖域無く徹底的な見直しを進める」と述べた。

 政府は「骨太の方針」について与党などとの最終調整を行い、今月末に閣議決定する方針。