「骨太の方針」骨子 消費増税見据え対応へ
政府は10日、経済財政運営の基本方針いわゆる「骨太の方針」の骨子を経済財政諮問会議に提出した。2年後の消費税率引き上げを見据え財政運営について機動的に対応するとしている。
安倍首相「経済再生にむけて前進している今のタイミングを逃さず、スピード感を持って経済財政一体改革に取り組むことが重要であると考えます」
国の借金の残高が1000兆円を超える中、財政健全化の考え方について今回の骨太の方針では、「経済再生なくして財政健全化なし」として財政再建と経済成長の両立のため「経済・財政一体改革」を推進するとしている。借金に頼らずに、その年の政策経費が賄えるかを示すプライマリーバランス(=基礎的財政収支)について、2020年度に黒字化することを目標として来年度から3年間を「集中改革期間」に位置づけている。
一方、消費税率を10%へ引き上げを予定している2017年度にむけて、消費の落ち込みに対応する財政出動などを念頭に、「必要に応じ機動的に対応」する方針が盛り込まれた。
政府は「骨太の方針」について、今後、与党の議論なども踏まえて今月末に閣議決定する方針。