腹腔鏡手術で相次ぎ死亡 第三者委が報告書
千葉県がんセンターで、腹腔(ふくくう)鏡手術を受けたがん患者11人が相次いで死亡した問題で、第三者検証委員会は、ほとんどの事例で診療行為に問題があったとする最終報告書をまとめた。
この問題は、千葉県がんセンターで2008年から去年までの間、腹腔鏡を使ってすい臓や肝臓などの手術を受けたがん患者11人が、手術のあと短期間で死亡したもの。調査を行ってきた第三者検証委員会は15日、最終報告書をまとめ、11人に行った手術のほとんどについて、方法の選択や前後の検査に問題があったなどと指摘した。
これを受け、がんセンターは、再発防止に向けた改革案を発表した。改革案では、患者への説明が十分に行われているかを検証するチームや、医療事故の原因を分析するチームを新設するなど、あわせて82項目の改革に取り組むとしている。