クマ“脱走未遂”動物園が対策へ 名古屋市
家族連れで賑(にぎ)わうゴールデンウイークの行楽地。愛知・名古屋市の動植物園で5日、マレーグマが壁によじ登り、逃げ出そうとする騒動があった。
5日、名古屋市千種区の東山動植物園で、オスのマレーグマ「マーチン」が、クマ舎の運動場にある壁を登り、クマ舎の外に出ようとした。
壁の高さは5メートル。強度を増すために、出っ張りが2か所、設けられている。マーチンはこの出っ張り部分に爪を引っかけ、両手両足を使い、壁の上まで到達したという。
その後、来園者からの連絡で駆けつけた職員がマーチンを誘導。約15分後に運動場におり、事なきを得たのだった。
今回の騒動を受け、動物園は、飼育している6頭のクマを全て室内に収容。7日、休園日のため、クマ舎の運動場の点検を改めて行う予定。
東山動物園・今西鉄也係長「少なくともここはマレーグマのマーチンが登ったという事実があるので、登った箇所を含め、出っ張りがある部分を工事し、出っ張りがなくなるようにした上で、マーチンを再び運動場に出して展示することを考えている」
東山動植物園では、今月中には壁の工事を終わらせ、運動場で元気に走り回るマーチンを見てもらいたいとしている。