避難の長期化予想も 屋久島町は準備進める
鹿児島県の口永良部島で起きた噴火。避難生活の長期化が予想される中、住民たちは不安な日々を送っている。
避難住民は、「何日かは遠足気分で済むけどね、これが1か月、3か月になったらどうにもならない」、「噴火が収まれば島に帰りたい。それだけです」などと話す。
避難所には日本赤十字社の医師や看護師らが派遣され、健康相談などを始めている。
看護師「日がたつにつれ精神的な心のケアなどが必要になってくるので、声掛けなどが大事になる」
30日は、政府調査団の内閣府・赤沢亮正副大臣が上空から口永良部島を視察した後、屋久島町の荒木耕治町長と面会した。
赤澤副大臣「去年8月の(噴火の)経験もいきた。噴火警戒レベルが3に上がったときから、(レベルが)1つ上がれば全島民避難というその後の準備がきっちりされていた。島民137人がしっかり避難された。的確な行動に心から敬意を表します」
赤沢副大臣はまた、避難所を訪れ住民から話を聞いた上で、「家畜対策、そして一番大事なのは島民の皆さんの生活支援をきめ細かくやる」と話した。
一方、町は、避難生活の長期化に伴う住民たちの宿泊先についても検討を始めている。
屋久島町・荒木耕治町長「例えば、空き家を1軒借りて1家族ずつ入ってもらうとか、新しいものを作るよりはそういうもののほうが手っ取り早いと思う」
小中学生16人も避難生活を送っており、町内の学校では子どもたちを受け入れるための準備が進められている。来月1日にも受け入れ先での授業が始まる予定。
屋久島町立中央中学校・橋口昭夫校長「一番心配しているのは健康面ですよね。避難所での生活ですので、非常に不安もあるでしょうし、せめて学校で楽しく笑顔で過ごしてほしい」