東京都、改善勧告の認可外保育施設を公表
保育士などの資格を持った職員が不足したまま保育サービスを行っていたなどとして、東京都は1日、改善勧告に従わない認可外保育施設を公表した。
東京都から改善勧告が出されているのは、東京・豊島区の認可外保育施設「トムインターナショナルスクール」。東京都によると、トムインターナショナルスクールは、保育士など資格を持った常勤職員2名が必要なところ設置していないことや、玄関の出入りが自由な上、棚の上の転倒防止が行われていないなど安全対策が不十分なことから、今年2月に改善勧告を受けた。その後、一部改善が見られたが、まだ不十分であることから、東京都は1日、施設名を公表した。
5日までに改善策が提出されなかった場合には、事業の停止や施設閉鎖命令など行政処分に向けた手続きが行われるということで、処分が行われた場合は、認可外保育施設で2例目になるという。
トムインターナショナルスクールは、乳幼児からの英語教育を売りに、今年4月の時点で0歳から6歳までの子どもが62人預けられているが、施設が閉鎖になった場合、都は関係区市町村と連携し、新たな利用先の確保に努めるという。