×

プロポーズのカギは“イカ墨”…自分の姿を“盛って”求愛行動

2024年2月7日 19:39
プロポーズのカギは“イカ墨”…自分の姿を“盛って”求愛行動

通常イカが敵に襲われた際にはき出す「イカ墨」。そんな「イカ墨」を自分よりよく見せる、つまり“盛る”ために使うイカがいることがわかりました。

そのイカがいるのは、青森県の「浅虫水族館」。日本最北端に生息する「エゾハリイカ」です。

イカ墨で“盛る”様子は、求愛行動中にみられるそうです。メスが目の前にいる中で背後にイカ墨をはき出し、体を白く変化させました。

いったいどういうことなのか。この求愛行動を研究し論文を発表した、東京大学大学院の中山さんに話を聞きました。

東京大学大学院・大気海洋研究所 中山新さん
「(求愛のため)オスが自分の体を白く変化させてメスにアピールを行うのですが、(体を)白くさせる直前に自分の後ろ側に墨を吐いている。つまり、自分の周りの環境を暗くすることで自分の白い体を引き立たせる役割があると考える」

中山さんは、シチュエーションにこだわるロマンティックさだけでなく、本来逃げるためにある「イカ墨」が求愛に転用されたことが興味深いとしています。

また、5年前には、オスが足を使ってハートマークを作り、メスをなでるような珍しい求愛行動も話題となりました。