桐島聡容疑者を名乗る男、本人と特定 5つの爆破事件で書類送検へ
桐島聡容疑者を名乗り、先月死亡した男について、警視庁公安部が桐島容疑者本人と特定したことがわかりました。公安部は27日、5つの爆破事件で容疑者死亡のまま書類送検する方針です。
過激派組織「東アジア反日武装戦線」のメンバーで、1970年代の連続企業爆破事件で指名手配されていた桐島聡容疑者を名乗り、死亡した男について、警視庁公安部が親族とのDNA鑑定や裏付け捜査を行った結果、桐島聡容疑者本人と特定したことが捜査関係者への取材でわかりました。
公安部は一連の連続企業爆破事件のうち、1975年に起きた「韓国産業経済研究所」爆破事件や、大手ゼネコン間組の本社ビルの2か所と大宮工場、江戸川作業所が爆破された事件の、あわせて5つの事件で27日に容疑者死亡のまま書類送検する方針です。
桐島容疑者は「内田洋」という名前で数十年前から神奈川県内の工務店で、住み込みで働いていて、先月入院し、「死ぬときくらいは本名で死にたかった」などと言って、桐島容疑者を名乗ったということです。
桐島容疑者は公安部の任意の調べに対し、韓国産業経済研究所爆破事件について関与を否定する一方、間組の一連の事件に関しては関与を認める説明をしていたということです。