桐島聡容疑者(70)か「死ぬときくらいは本名で」 1970年代連続企業爆破事件
神奈川県内の病院に入院中の男が1970年代に起きた連続企業爆破事件で重要指名手配されている桐島聡容疑者を名乗り、警視庁公安部が確認を進めています。男は「死ぬときくらいは本名で死にたい」などと話したということです。
捜査関係者によりますと25日、神奈川県鎌倉市の病院から神奈川県警に「桐島容疑者を名乗る男がいる」と通報があり、警視庁公安部が捜査員を派遣し確認を進めています。
桐島容疑者は過激派組織「東アジア反日武装戦線」のメンバーで1970年代に起きた「連続企業爆破事件」に関与したとして警視庁に爆発物取締罰則違反容疑で指名手配され、50年近く逃走を続けています。
桐島容疑者を名乗る男は「桐島」とは別の名前で入院していましたが、関係者に対し「死ぬときくらいは本名で死にたかった」と話したということです。
また、この男は1年ほど前に末期の胃がんと診断を受け、今月に入って入院したということです。
桐島容疑者の指紋やDNAは残っておらず、本人確認には時間がかかるとみられ、警視庁公安部は慎重に調べを進めています。