38年前の女子中学生殺害 「無罪言い渡すべき明らかな証拠」再審認める決定
38年前に福井市で起きた女子中学生殺人事件をめぐる2度目の再審請求で、名古屋高裁金沢支部は裁判のやり直しを認める決定をしました。
この事件は38年前の1986年3月、福井市の市営団地で当時15歳の女子中学生が殺害されたもので、殺人の罪で服役した前川彰司さん(59)が無実を訴えて2度目となる再審=裁判のやり直しを求めているものです。
今回の再審請求で、弁護側は新たな証拠として「事件の夜、血のついた前川さんを見た」と目撃証言をした男性が、当時、警察官から「証言すれば薬物事件については見逃す」と取引を持ち掛けられたと主張していました。名古屋高裁金沢支部は「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」だとして、再審開始を認める決定をしました。
なお、前川さんの再審請求が認められたのは、2011年に続いて2度目です。