各地で気温上昇“全国初”真夏日も…コロナと暑さ対策の両立は
11日は、各地で気温が上昇し、岩手県では、全国で今年初の真夏日となりました。一方、新型コロナウイルスの感染者数が下げ止まっている中、暑さとコロナへのダブルの対策が求められます。
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東京でも、11日は“暖かい”を通り越し、もはや“暑い”1日となりました。
――かき氷冷たい?
子供
「ううん」
――冷たくないの?
子供
「あったかくなってる!」
東京・国営昭和記念公園には、多くの家族連れが訪れていました。
来園者
「かなり暑くて、夏のような日差しなので、花もいまからもっともっと咲くのかな、と思ったらうれしいような」
ただ、園内の花に暑さの影響が出ているといいます。
国営昭和記念公園広報 米山武雄さん
「花が開いてきているので、かなり見頃の期間が短くなるのではないかな、と思っています」
チューリップは、例年より1週間ほど早く見頃を迎えたといいます。さらに、例年、ゴールデンウイーク頃まで見頃が続くネモフィラは――
国営昭和記念公園広報 米山武雄さん
「こういった暑さがこのまま続いてしまうと、今月いっぱいで見頃が終わってしまう可能性もあるのかな」
東京都心の11日の最高気温は24.7℃と、5月下旬並みの気温となりました。季節外れの暑さの中でも、皇居周辺ではいつもの光景がありました。
――マスクしながら走ってどう?
皇居ランナー(40代)
「きついですよ」
――対策とか考えていますか?
皇居ランナー(40代)
「やせることです」
神奈川・藤沢市の海岸には、サーフィンを楽しむ多くの人がいました。
サーファー(40代)
「天気がいいし、暖かいし、(海に)入ってブルブルと震えることもないでしょうし」
11日、全国で最も暑くなったのが、東北地方です。岩手県宮古市では、真夏日となる最高気温31℃を観測しました。同じく真夏日となった久慈市では――
女性
「きょう、(孫が)初めての登校で、こんなに暑くなるとは、思わなかったんですけどね」
小学1年生
「あつーい。早く帰りたいよ、ばあば」
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暑くても、ないがしろにできないのがコロナ対策です。
東京・品川区の学校では、ダンス部の生徒が、マスクをしながら激しく踊っていました。ただ、やはり息苦しさはあるようで、踊り終わった生徒は、苦しそうな表情を見せていました。
マスクは、バスケ部でもつけられていました。扇風機はありますが、気温が上がると体育館は蒸し風呂状態になります。そのため、こまめに水分補給し、休憩も多くしているということです。
顧問
「インターバル(休憩)。インターバルにしよう」
暑くても感染対策が求められます。
11日、東京では、新たに4562人の感染を確認し、5日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。そして、新規感染者の中では、20代以下が約半数を占めています。
若者のワクチン接種も進まない中、11日から早稲田大学で始まったのが、キャンパス内での3回目接種です。
3回目接種を受けた大学生(2年生)
「いつ自分がかかってもおかしくない状況だと思うので、ワクチン接種して、少しでも対策しておかないとな、と思います」
新入生を含む在学生や職員などが対象で、11日は400人以上が予約をしているといいますが――
早稲田大学総務課 藤本さつき課長
「当初の予定よりはやはり少ないな、と感じております。もし、3回目検討してる方がいらっしゃれば、大学に来た時に気軽に打てますので」
コロナと暑さ、両にらみの対策が今年も求められています。