観光船捜索“北方領土付近に広がる可能性”露当局に通知
北海道・知床半島沖での観光船事故で海上保安庁は、行方不明者の捜索範囲が北方領土付近に広がる可能性があると、ロシア当局に通知したことを明らかにしました。
海上保安庁は25日、行方不明者の発見に向け、国後島との間のいわゆる“中間ライン”を越えて捜索する可能性があると、ロシアの国境警備局に対し通知したと発表しました。
これは、日露間で結んでいる海難に遭遇した人の救助にあたり協力するという協定に基づいたもので、ロシア側は了承したということです。
ただ、ロシア側が捜索活動をすることはなく、事故に関する手がかりなどを見つけた場合、情報提供するよう求めたということです。
また、国土交通省は25日から全国の旅客船事業者に対し安全管理体制や船舶の安全設備が整っているかなどの緊急の安全点検を始めました。
ゴールデンウイークが始まる前に、小型の船を使っている事業者を中心に集中的に行っていくとしています。