梅雨明け遅れ、雨や曇り多い夏~気象庁予報
気象庁が来月から9月までの3か月予報を発表した。エルニーニョ現象の影響で、北海道や沖縄を除く全国の広い範囲で梅雨の期間が長引いて、特に北日本や本州の日本海側では雨や曇りの日が多い夏となる見込み。
気象庁によると、現在、世界各地に異常気象をもたらすエルニーニョ現象が発生しているため、日本付近でも太平洋高気圧の張り出しが例年に比べて弱くなっている。今月は上空に寒気が入って大気の状態が不安定になりやすく、各地で局地的に激しい雨が降り、突風による被害も発生している。
気象庁が24日に発表した3か月予報では、この後も太平洋高気圧の張り出しが弱い状態が続くという。このため本州付近には梅雨前線が例年よりも長い期間、停滞して梅雨明けも遅れる見込み。特に北日本や本州の日本海側では雨や曇りの日が多い夏となりそう。一方、気温は寒気の影響をうける北日本で来月はやや低くなる。逆に沖縄・奄美地方では湿った空気の影響で気温は高めだが、東日本と西日本では平年並みとなりそうだ。