エルニーニョ現象 今後強まる可能性も
世界各地に異常気象をもたらすエルニーニョ現象について、気象庁は今後、さらに強まる可能性があると発表した。
気象庁の観測によると、南米ペルー沖の太平洋東部赤道海域では、去年8月から海面水温が高くなるエルニーニョ現象が発生しているが、先月の海面水温は基準値よりも1.2℃高かったことがわかった。また、今後も水温はかなり高い状態が続き、エルニーニョ現象がさらに強まる可能性があるという。
気象庁によると、エルニーニョ現象が発生すると世界各地で干ばつや洪水などの異常気象がおき、日本では冷夏や暖冬になりやすいとされているが、最新の3か月予報ではこの夏は太平洋高気圧の張り出しが弱いため、梅雨の時期が長期化し、夏の天候が不順になると予想されている。