台風9号 沖縄で22人が重軽傷 停電続く
台風9号が沖縄に接近している。石垣島から田中純平記者が伝える。
石垣島の中心部は、台風9号の暴風域に最接近する時間となった。猛烈な風が吹いていて、近くにいる人としゃべるときも大きな声を出さなければ聞こえない状況。雨も風に乗って猛烈な勢いで吹きつけてく。交通量も普段の1割程度だと近所の人が話していた。
一方、沖縄本島の南城市糸数では10日午前1時すぎ、49.9メートルの最大瞬間風速を観測した。沖縄県内では、強風にあおられて転倒するなどして、これまでに22人が重軽傷を負っており、各地で倒木などの被害も相次いでいる。また、県全域の停電も続いていて、午前10時現在で1万9800世帯あまりが停電している。
一方、沖縄本島内の路線バスは10日、始発から正午までの運休を決めているほか、沖縄県内を発着する航空便も80便以上が欠航するなど混乱が続いている。石垣島や宮古島では夕方にかけて暴風が続く見込みで、いっそう警戒が続けられている。