辺野古“協議文書”防衛省に取り下げ求める
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古の海の埋め立て工事に先立ち、防衛省が沖縄県に提出した協議文書について、沖縄県は文書をいったん取り下げるよう防衛省に求めた。
名護市辺野古では埋め立てに向けボーリング調査が続いているが、防衛省はすでに調査を終えたエリアに建設する予定の一部の護岸の設計などについて、沖縄県に事前協議を求める文書を今月24日、提出した。
これに対して、沖縄県の翁長知事は29日に会見し、埋め立て全体の設計が固まらない段階では、十分な環境保全策などを検討することができないなどとして、防衛省に協議文書をいったん取り下げるよう求めたことを明らかにした。
国は県との協議が終わり次第、埋め立ての本体工事に着手したい考えだが、県は現時点では協議を始められないとの立場で、両者の綱引きが続いている。