１１日にも再稼働する鹿児島県の川内原発１号機。そのゲート前では、連日、再稼働に反対する市民団体などが抗議行動を続けていて、現在も警察による厳戒態勢が敷かれている。川内原発前から鹿児島読売テレビの山崎淳士記者が伝える。

　川内原発近くの海岸で開かれた９日の集会には、主催者発表で全国から約２０００人が参加した。強い日差しが照りつける中、メンバーらは再稼働反対の声をあげながら、約２キロ先の川内原発まで行進した。

　一方、長崎市で会見を開いた安倍首相は、川内原発の再稼働について「原発については何よりも安全を最優先させます。（原子力規制委の）世界で最も厳しいレベルの新規制基準に適合すると認められない限り、再稼働はさせないという方針であります」と述べ、「地道に丁寧な説明を尽くし、国民の一層の理解を得たい」と強調した。

　川内原発１号機は再稼働前の検査が最終段階を迎えていて、１１日にも原発の新たな規制基準のもと、全国で初めて再稼働する。