山陽新幹線 カバーのボルト2本抜け落ちる
福岡県内を走行中の山陽新幹線の部品が外れて車体に衝突し、乗客がケガをした事故で、JRは事故車両を公開した。落下したカバーを固定していたボルト2本が何らかの理由で抜け落ち、車体から外れたとみられている。
福岡県那珂川町の博多総合車両所で公開された「さくら561号」3号車の左側面には数カ所の傷が確認された。2号車の床下に取り付けられていたカバーが走行中に外れ、3号車に衝突したものとみられている。カバーはアルミ製で重さは6.5キロあまり。2つの固定用のボルトが何らかの理由で抜け落ち車体から外れたとみられる。
福岡県警は9日、事故車両の実況見分を行った。JRによると車両は2日に1回、目視による検査が行われていて、事故前日の検査ではボルトの緩みなどの異常はみられなかったいうことだが、警察は業務上過失傷害の疑いも視野に、整備や点検に問題がなかったか調べている。