五輪決定前 ザハ氏案3462億円の報告も
計画が白紙撤回された新国立競技場の建設費について、13年7月の時点で、建設費が3500億円近くに上るとの試算を設計業者がJSC(=日本スポーツ振興センター)に報告していたことが新たにわかった。
これは、19日、建設費に関わる問題などを検証する第三者委員会で、JSCが提出した資料で明らかになったもの。オリンピック招致決定前の13年7月に、設計業者がJSCに対し、1300億円を想定して選ばれたザハ・ハディド氏の案を忠実に再現した場合、建設費が3462億円にまで上るとの試算を報告していたという。
JSCからさらに報告を受けた文部科学省は、この当時の試算については、これまで「3000億円超」としか説明していなかった。