２０２０年東京オリンピック・パラリンピックの新しいエンブレムについて、組織委員会が、選考に国民の意見を取り入れることを検討していることが分かった。

　エンブレムをめぐっては、佐野研二郎氏のデザインが白紙撤回されたが、関係者によると、組織委員会は新エンブレムの選考方法について採用候補数点に絞った後に公表し、何らかの形で広く国民の意見を聞いた上で採用作品を最終決定する方法を検討していることが分かった。

　選考の透明性を高め、国民の意見を反映するのが狙いだが、余計に費用と時間がかかることを懸念する声もあり、慎重に検討している。

　また、組織委員会は新エンブレムの選考にあたる委員会を設置するため、そのメンバーを選ぶ準備会を来週開催することにしている。