常総市でボランティア受け入れが本格化
大雨で大規模に浸水した茨城県常総市では、13日から復旧に向けたボランティアの受け入れが本格化している。
常総市では依然15人が行方不明となっていて、警察などは13日も捜索を続けている。
一方、茨城県は13日から、水が引き始めた地域の住宅の片付けを本格化させるため、ボランティアの募集を始めた。受け付けをしている常総市の石下総合体育館では、午前9時の受付開始前から100人以上のボランティアが列を作った。ボランティアには、ほうきやバケツなどを支給され、支援の要請のあった住民の家に5人1組で向かった。
しかし、県が予想していた200人を上回ったことから、支援する住宅との調整が難航したほか、輸送手段などが足りず、住宅を片付けるボランティアに関しては13日分の募集を終了した。一方、避難所の物資の運搬や仕分けなどのボランティアは引き続き募集するという。
一方、鬼怒川の決壊地点の地区の住民に対して市の避難指示が遅れた問題が明らかになっている。決壊地点がある上三坂地区など一部地域には決壊する瞬間まで避難指示も避難勧告も出されず、避難指示が出たのは決壊から約2時間がたった10日午後3時前だった。
13日午前に記者会見をした常総市の高杉徹市長は「上三坂地区が危ないという情報は入ってきていません」と述べた。また、「中三坂上と下については住民からの情報提供があり、避難指示を出したが、上三坂については住民からの情報提供がなかったから避難指示を出さなかった」とも述べており、今後、市の対応が正しいものだったのか検証が必要になる。