避難指示遅れは「我々のミス」市長が謝罪
茨城県常総市の大雨被害で、川が決壊した地区の住民に対し決壊前に避難指示が出されていなかった問題で、市長が取材に応じ、「我々のミスだった」と謝罪した。
常総市の避難指示については、一部地域には決壊前に避難指示が出されていたが、鬼怒川が決壊した地点の三坂町・上三坂地区には決壊前に避難指示も避難勧告も出されず、避難指示が出たのは決壊した約20分後だった。この避難指示の遅れについて常総市の高杉徹市長は13日、次のように述べた。
高杉市長「我々の予測では十分な対応ができなかったことについて、大変申し訳なく思っています。我々のミスであると。どこが決壊するという予測は残念ながらできなかった。私は決壊するとは思っていませんでしたから」
高杉市長は、上三坂地区の南側にある中三坂地区については、決壊前に住民から「川の水位が増している」と情報提供があったため避難指示を出したが、上三坂地区の住民からは情報提供がなかったため避難指示を出さなかったとしている。
(高杉市長へのインタビュー)
Q.上三坂の人が何も言ってこなかったから大丈夫だろうと(避難指示)出してない?
-大丈夫なんだろうというか…。全域がもう…。
Q.全域が危ないという認識あったなら 全域に(避難指示)出すべきでは?
-ですから結果的に最後には全域に…。
常総市の対応は正しかったのか、避難指示・避難勧告の発令基準や住民への伝達方法などの検証が今後、必要となる。