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給水、風呂、診療…ライフライン最新情報

2015年9月14日 17:22
給水、風呂、診療…ライフライン最新情報

 鬼怒川の堤防が決壊し、大規模な浸水被害から5日目となった、茨城県常総市ではライフラインの復旧作業が続けられ、断水や停電が一部地区で回復した。

 常総市によると、浸水した地域では断水が続いていたが、復旧作業の結果、約4400世帯で14日午前中に復旧した。しかし、依然として約7400世帯では断水が続き、復旧の見込みは立っていないという。

 常総市では14日午後4時現在、地域交流センター、三妻公民館、大楽寺、千代田団地、市民の広場、ふれあい館、生涯学習センター、水海道第一高校、マスダファインズ、市役所、五箇公民館、水海道第二高校、上十花公民館、水海道公民館、宝町会館、川又公民館、高野公民館、山田町公民館、水海道シティハイツ、北水海道駅、水海道中学校、保健センター、中三坂集会所、鬼怒中学校、中妻町セブン-イレブン、大崎町公民館の26か所に給水車を配置し、飲料水を配布している。

 常総市は給水袋が不足しているため、容器を持参の上で来てほしいと話している。どこの場所も水はなくなり次第終了となる。

 一方、市内の水海道南駅児童公園には、断水が続く地区の住民たちのため自衛隊が仮設の風呂を設置し解放した。利用時間は午前10時から午後9時までで、無料で誰でも利用することができる。

 また、東京電力によると、14日午後2時現在、常総市では約7800軒で停電が続いているという。東京電力は、随時、復旧工事を行っていて、現在の計画では16日までに全域での停電は解消される見通し。

 1階部分が冠水し、患者や職員約150人が一時、孤立状態となったきぬ医師会病院では、日本赤十字社の医療チームが仮設のテントを設置し、14日から診療を再開した

 また、常総市は被災した住民にむけた情報発信をするため、14日、災害FMラジオ局「常総災害FM放送局(89.2MHz)」を市役所内に開設した。給水所や風呂の設置場所、それに道路情報などを発信していく予定で、午前9時から午後6時まで放送される。