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福岡沖に死んだクジラ ガス噴出のおそれも

2015年9月28日 21:01
福岡沖に死んだクジラ ガス噴出のおそれも

 福岡県の港の沖合に今月17日、クジラの死骸が浮かんでいるのが見つかった。腐敗が進み、体内にはガスがたまっているとみられるため、福岡県は撤去の準備を進めている。

 クジラの死骸は今月17日、近くの北九州空港の沖合で見つかった。船の航行の障害になるため、海上保安庁などがロープで引っ張り、苅田港の岸壁につなぎ止めた。クジラは雄のマッコウクジラで、体長は16.3メートル、重さは約40トンとみられている。マッコウクジラは深い海をエサ場にしているが、四国沖の太平洋でも姿を見せることがあるという。

 クジラの腐敗が激しいことから、福岡県は陸上に埋める方向で準備を進めていて、現在、引き揚げに必要な、長さ18メートルのはしご状の鉄製の台を作っているという。

 岩田次長「腐敗が進むと衛生面が良くない。ガスがたまってきて、めったにない事例だが、爆発的に噴出した事例もある」

 福岡県は「資材調達などで時間がかかっているが、今週中には撤去を終えたい」としている。