エンブレム問題 選考担当者2人を解任
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2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムが白紙撤回となった問題で、組織委員会は2日、選考の担当者2人を解任した。事実上の更迭とみられる。
2日付けで解任されたのは、エンブレム選考を担当する部署のトップ、槙英俊マーケティング局長と、企画財務局のクリエイティブディレクターでエンブレムの審査員も務めていた高崎卓馬氏。2人は株式会社「電通」から組織委員会に出向していたが、組織委員会は解任の理由について、「2人がエンブレム問題の調査対象となっており、業務の遂行が困難になったため」としている。
2人は、エンブレムの選考過程でデザインした佐野研二郎氏への修正依頼を他の選考委員に報告せずに進めていたことなどが問題視されており、事実上の更迭とみられている。組織委員会は今後、情報共有の見直しなどを行う改革チームを設置することにしている。