東海第二原発、安全対策工事の完了…施工不良見つかり約2年延期へ
茨城県東海村にある東海第二原発の再稼働に向けた安全対策工事で、防潮堤の基礎部分に施工不良が見つかったことなどから工事完了時期が2年あまり延期されることになりました。
日本原子力発電 東海事業本部 坂佐井豊本部長
「3回目の延期ということになりまして、期待していただいている地元の皆様にご心配をかけてしまった」
日本原子力発電は先ほど、再稼働を目指す東海第二原発について、来月までとしていた安全対策工事の終了時期を2年あまり延期し、2026年12月にすると発表しました。
去年6月、工事中の防潮堤の基礎部分にコンクリートが充てんされていない場所があったり、鉄筋が変形していたりする不具合が見つかっています。
原子力規制庁は工事のやり直しも含めた検討を求めていますが、日本原電は今月、今の基礎部分を残したまま追加の補強工事を行うと説明していて、今後、工事のあり方について規制庁で審査されます。
東海第二原発は首都圏に電力を送る原発として、政府が特に強く再稼働を目指す原発に位置づけられています。