中間貯蔵施設を視察 丸川大臣「努力必要」
福島第一原発事故に伴う除染で出た廃棄物を30年間保管する中間貯蔵施設が福島・大熊町と双葉町で建設が進んでいる。環境省の丸川大臣は28日、この施設を視察した。
丸川環境相が訪れたのは、県内の除染で出た廃棄物を30年間保管する中間貯蔵施設の保管場。
今年3月から試験的な輸送が始まり、今月21日の時点で大熊町と双葉町の保管場に、県内19市町村から約1万7000立方メートルの除染廃棄物が搬入された。丸川大臣は保管されている状況やトラックの搬入現場などを確認した。
丸川大臣「豊かな故郷だったところを、こんなふうに使わせていただくので、しっかり心を尽くして中間貯蔵施設の整備に向けて我々が努力していかなければいけないことを強く思った」
中間貯蔵施設を巡っては、環境省と地権者との交渉が難航し保管場以外の建設は進んでいない。多くの自治体では除染廃棄物を運び出せないまま仮置き場の期限が迫るなどの問題があり、環境省の早急な対応が求められている。