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世界初衛星「いぶき」CO2濃度上昇を観測

2015年11月16日 16:26

 地球温暖化の原因とされている温室効果ガスの濃度を観測する目的で日本が世界で初めて打ち上げた衛星が観測したデータで、二酸化炭素の年間平均濃度が毎年上昇し続けていることが裏付けられた。

 これは環境省と国立環境研究所、それにJAXA(=宇宙航空研究開発機構)が共同で開発した世界初の衛星「いぶき」が観測したデータで初めて明らかになったもの。

 「いぶき」が世界約1万3000地点の大気中で観測した二酸化炭素の濃度データを分析した結果、世界の二酸化炭素の平均濃度は、観測を開始した2009年以降、毎年、上昇し続けていることがわかった。

 地球温暖化の原因とされている二酸化炭素を含む温室効果ガスの濃度については、国連の世界気象機関(=WMO)も地上での観測を行っているが、衛星による世界規模のデータ観測で二酸化炭素濃度の上昇が裏付けられたのは初めて。

 「いぶき」の詳しい観測データは、専用ホームページで開示され、環境省などは教育現場などのほか、世界中の研究機関などで活用してほしいとしている。

 衛星「いぶき」の専用HP http://www.gosat.nies.go.jp/recent-global-co2.html

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