最期はアイコンタクトしただけ…水木さん妻
「ゲゲゲの鬼太郎」などの妖怪漫画で知られる漫画家の水木しげるさんが30日朝、都内で亡くなった。93歳だった。東京・調布市の水木さんの自宅前から本岡英恵記者が伝える。
水木さんの自宅に遺体はまだ帰ってきていないが、妻の布枝さんが娘さんと共に車で戻り、涙ぐみながら水木さんとの最期の別れの様子を話してくれた。
--悲しいです。
Q.最期にどんな会話を?
--あんまり(会話は)できなかったですよ。アイコンタクトをちょっとしただけです。
近所の方の話では、水木さんは50年ほど前に引っ越して来て、水木さんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」がヒットしたときは、土日に多くのファンが自宅に来てサインを求めて、それに応じる水木さんの姿を度々見かけたそうだ。ここ数年は近くにある事務所に、娘さんと一緒にゆっくり歩いて向かう姿もしばしば見られ、近所の方と会話を交わすこともあったそうだ。
近所の住民「(水木さんが)『俺100まで生きる』って言ったんですよ。みんなにそれは言っていたらしいです。100まで生きるってことは」
近所の方は、水木さんが10日前に自宅から救急車で運ばれたのを見て心配していたそうだが、水木さんの妻から「ぼちぼちだから大丈夫」と聞いていたということで、30日の突然の訃報に驚きを隠せない様子だった。