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江差線の脱線事故「複数要因重なり起きた」

2015年12月17日 13:22

 JR北海道の江差線で、2012年から2年間で貨物列車が脱線する事故が3件相次いだことについて、国の運輸安全委員会は「積み荷の片寄りやレールの状態など複数の要因が重なって起きた」とする報告書をまとめた。

 運輸安全運輸委員会がまとめた報告書によると、2012年9月の事故では積み荷が軽いため車両の重心が高い状態になっていたこと、去年6月の事故では補修すべきレールのゆがみなどが担当者の知識不足から見過ごされていたことが分かった。

 しかし、いずれの事故も原因は一つではなく、半径350メートル以下の急カーブを制限速度に近いスピードで走行中に、積み荷の片寄りやレールのゆがみなど複数の要因が重なった結果、脱線に至ったと考えられるとしている。

 このため、報告書では「貨物列車のアンバランスな積み荷の状態を検知できるシステムの導入や、レールの管理についての社員教育と運用マニュアルの改善などが必要だ」と指摘している。

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