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iPS細胞で心臓病治療 臨床試験を申請へ

2016年1月6日 12:18
iPS細胞で心臓病治療 臨床試験を申請へ

 大阪大学の研究チームがiPS細胞を使った重い心臓病の治療方法について、臨床試験を今年中にも国に申請することが分かった。

 この治療方法は、iPS細胞を心臓の筋肉の細胞に変化させてシート状の『心筋シート』を作製。その生きたシートを重い心臓病患者の心臓に貼り付けて、心臓と一体化させ心臓の機能を回復させようというもの。

 大阪大学の澤芳樹教授らのチームは、京都大学の山中伸弥教授のチームからiPS細胞の提供を受けて、すでに『心筋シート』を作製していて、動物を使った実験では効果が確認されているという。

 大阪大学のチームは、今年中にも、実際に患者に対する臨床試験の実施を国に申請し、まずは患者6~7人に対し臨床試験を行った上で、5年後をめどに一般的な治療方法にしたいとしている。このiPS細胞による心筋シートの臨床試験が行われれば世界初となる。