伝統の「穴川夜神楽」を奉納 熊本
熊本県菊池市の神社で5日夜、鬼神が持つ御幣を若者たちが激しく奪い合う伝統の穴川夜神楽(あなかわよかぐら)が奉納された。
菊地市穴川地区の菅原神社に伝わる穴川夜神楽は、300年以上前から伝わるといわれ、菊池市の無形民俗文化財に指定されている。
5日夜は、穴川夜神楽保存会が剣などの舞を次々と奉納した。そして十番目の鬼神の舞では先端に御幣がついた竹を持った鬼神が登場。御幣を奪い取ろうとする若者と竹を振り回して追い払おうとする鬼神との間で激しい攻防戦が繰り広げられた。
御幣を手にすると1年間、無病息災のご利益があるといわれ、山里の正月行事は夜遅くまでにぎわった。