第154回 芥川賞・直木賞が発表
第154回、芥川賞・直木賞の選考会が行われ、19日午後に結果が発表された。
純文学短編作品に贈られる芥川賞を受賞したのは2作品。滝口悠生さん(33)の「死んでいない者」。大往生を遂げた男の通夜に集まった親族たち。登場人物一人ひとりの記憶と時間が広がっていく一晩を描いた物語。
そしてもう1作品は、本谷有希子さん(36)の「異類婚姻譚」。劇作家としても活動する本谷さん。結婚4年の専業主婦を主人公に、他人同士が身内になる「夫婦」というものの不可思議さを描いた作品。
大衆文学作品に贈られる直木賞を受賞したのは青山文平さん(67)の「つまをめとらば」。亡くなった妻の秘密を知り、夫が妻の本当の姿を追い求める物語など、さまざまな武家の夫婦の形を描いた短編集。