高齢者の入浴事故 10年前比で7割増
高齢者の入浴中の事故が10年前に比べて約7割も増加しているとして、消費者庁が注意を呼びかけている。
消費者庁が人口動態統計を分析したところ、2014年に家庭の浴槽で溺死した人は、4866人にのぼり、その9割を65歳以上の高齢者が占めた。全体の人数は10年前と比べて約7割増えたという。
また、消費者庁が55歳以上の人を対象に行ったアンケートでは、約1割が、入浴中にのぼせたり、意識を失うなどしてヒヤリとした経験があると答えたという。
東京23区を対象にした調査では、入浴中の事故死の半分は冬場に起きていることなどから、消費者庁は
・入浴前に脱衣所や浴室を暖める
・湯は41℃以下にして、つかる時間は10分までを目安にする
・浴槽から急に立ち上がらない
などの予防策を呼びかけている。