URメモ公表 “口利き”なかったと結論
甘利前経済再生担当相や秘書の金銭授受をめぐる問題で、UR(=都市再生機構)が、甘利前大臣の秘書と面会した際のメモを公表し、秘書からの口利きはなかったと結論づけた。
この問題は、URが進める千葉県内の道路建設によって移転となる建設会社への補償をめぐり、甘利前大臣の当時の秘書がUR側に口利きをしたと週刊誌報道で指摘されたもの。
URは、2013年以降先月までに秘書と12回面会していて、10回分のメモを公表した。メモによると、秘書から「少しイロを付けてでも地区外に出ていってもらう方が良いのではないか」と、補償の増額への示唆ともとれる発言があった。
その一方、秘書が「圧力をかけてカネが上がったなどあってはならない」と述べていることから、URは補償額引き上げについて、口利きはなかったと結論づけした。
また、URは、東京地検特捜部から、任意の事情聴取の要請を受けていることも明らかにした。