高浜原発3号機 きょう午後8時ごろ停止へ
稼働中の原発の運転停止を命じる全国初の司法判断を受けて、福井県の高浜原発3号機では運転停止に向けた作業が始まっている。
作業は10日午前10時から始まり、核分裂反応を抑える制御棒やホウ素の濃度をコントロールしながら徐々に出力を下げている。順調にいけば10日午後8時ごろに運転を停止する見通し。
滋賀県の大津地裁は9日、高浜原発3・4号機の運転停止を命じる仮処分を決定した。仮処分は法的に直ちに効力を発揮するため、関西電力は稼働中の3号機の運転停止を決める一方「極めて遺憾であり到底承服できない」として、裁判所への不服申し立ての準備を進めている。
原発の新しい規制基準をクリアし、1月末から順次再稼働した高浜原発3・4号機は、今後、仮処分の執行停止が認められるか異議申し立ての審理で裁判所の判断が覆らない限り、再稼働できない状態が続く。